先日、母から今は亡き祖母の家のキッチンを整理する、との連絡あり。そのときに思い出したのが、祖母が食器好きでかわいいティーカップを食器棚に並べていたこと。
母にお願いして、いくつか祖母が持っていた大倉陶園のティーカップを持ってきてもらいました…!
そういえば以前にも、祖母の家にあったティーカップをいくつか、母を経由してもらったなあ…。
母はそこまで食器に興味が強いわけではなさそうですが、祖母は本当に食器好きだったのだなあということを、自分が大人になり、食器に興味を持つようになって知りました。
祖母の家は、大倉陶園の工場に比較的近いところにあったので、ファミリーセールのようなもので、通常価格よりもお手頃に食器を買うことができたようです。
私の食器好きは、祖母に似たのかしら。
もし祖母が元気だったら、ハンガリー土産にヘレンドの食器を贈ったら喜んでくれたのではないかと、よく考えます。
曽孫(私の娘)に会いにきてもらって、きれいなティーカップで美味しい紅茶を淹れてあげたかったなあ。
今回いただいた大倉陶園のティーカップは、全部で3種類。カップの詳細を記録するために、簡単に記事にまとめさせてください。
大倉陶園とはどんなブランド?
大倉陶園は、1919年に大倉孫兵衛・和親父子により創立された陶磁器メーカー。
『良きが上にも良きものを』という創立理念のもと、美術的価値の高い硬質磁器を作り続け、皇室をはじめ、一流ホテルなどでも採用されています。
イニシャルや文字入れをしたマグカップやティーカップも注文できるようで、プレゼントや記念の品を贈るにも良さそう…。私もイニシャルを入れたマグカップをいつか購入したいです。
現在は、ノリタケグループに入っており、ノリタケの公式オンラインサイトでも大倉陶園の商品を購入できます。
絵付けのことを学べる、ペインティングスクールもあるようですね。
大倉陶園「片葉金蝕 カップ&ソーサー」
ひとつめのカップは、片葉金蝕のカップ。この白地に金色のラインが入ったシンプルなもの。
金色のラインには、よく見ると葉っぱのようなデザインが施されています。
公式サイトには、
広げた枝葉の片側をつなげた縁模様の「片葉金蝕」。
1923〜1924年頃に誕生した、1919年創業の大倉陶園の中で最も古くから愛され続けているデザインです。
美しく浮かび上がる模様が、テーブルに華やかさを演出します。季節を選ばずお使い頂ける、おもてなしのテーブルにふさわしい品格の器です。縁の模様は、浮き彫りにした模様に金を付けることで複雑に輝き、存在感のある美しい表情を見せる「金蝕(きんしょく)」技法によるもの。
職人がサンドブラストを使用し、一点一点丁寧に浮き彫りにします。「片葉金蝕」はディナーパターンで製作しておりますので、アイテムのバリエーションも豊富です。
引用ページ:
https://okuratouen.com/SHOP/6C-1046.html
との説明が。
「片葉」の読み方は、「かたは」で良いのでしょうか。「かたば」「かきは」と読む場合もあるようで、正式名称がわかりませんでした。
数ある大倉陶園のシリーズの中でも、最も古いデザインなんだ…!
全然古さを感じさせないデザインなので、びっくりしてしまいました。
私は絵付けがあるカップが好みだったので、このカップ、ちょっとシンプルすぎるかな?と最初は思っていたのですが、とにかく使い勝手が良くて、今一番使っているティーカップです。
和風の食器にも、洋食器にも合わせやすい。紅茶の色もすごく際立つんですよね。
こちらは、2客いただいきました。
大倉陶園「瑠璃片葉金蝕 カップ&ソーサー」
ふたつめは、先ほどご紹介した「片葉金蝕」に似ているデザインですが、瑠璃色のラインが入っている「瑠璃片葉金蝕」のカップもの。
一色だけでも青い色が入ることで、一気にゴージャスな雰囲気がでますよね。
広げた枝葉の片側をつなげた縁模様に「王の色」、「ロイヤルブルー」と言われる瑠璃が気品を添える「瑠璃片葉金蝕」。
1925年頃に誕生した、1919年創業の大倉陶園の中で最も古くから愛され続けているデザインの一つです。縁の片葉模様は、浮き彫りにした模様に金を付けることで複雑に輝き、存在感のある美しい表情を見せる「金蝕(きんしょく)」技法によるもの。
職人がサンドブラストを使用し、一点一点丁寧に浮き彫りにします。「瑠璃」技法では、白生地にむらなくコバルト質絵具を付け本焼窯で焼き付けることで、白生地の釉面に絵具が一様に溶け込み、光沢のある深い紺青色を生み出します。白磁との境目には、独特の美しい瑠璃のにじみが表現されています。
美しく浮かび上がる金蝕模様が、テーブルに華やかさを演出します。
季節を選ばずお使い頂ける、おもてなしのテーブルにふさわしい品格の器です。「瑠璃片葉金蝕」はディナーパターンで製作しておりますので、アイテムのバリエーションも豊富です。
引用ページ:
https://okuratouen.com/SHOP/6C-9046.html
こちらも正確な読み方がわかりませんでしたが、「瑠璃片葉金蝕(るりかたはきんしょく)」でしょうか。
このシリーズも、とても古いシリーズのものなんですね。
ロイヤルブルーのラインがとても華やかなティーカップ。男女問わず使いやすいデザインで、紅茶だけではなくコーヒーにも合う印象。
こちらも2客いただいたので、夫と一緒に使っていきたい。
大倉陶園「The Okura 岡染ぼたん カップ&ソーサー」
大倉陶園といえば、「バラ」というイメージがあったので、バラなのかなと思って使い始めたのですが、よくよく見るとバラではない花に見えてきたので、調べてみたところ、「ぼたん」が描かれているカップでした。
絹のような花びらを幾重にも重ねる美しいぼたんの花。
“花の王”とも呼ばれる富貴の象徴です。
大倉陶園独自の技法「岡染め」による紺青のグラデーションが、高貴な印象を深めています。
引用ページ:
https://okuratouen.com/SHOP/70C-8351.html
いただいたカップの中では、こちらが一番華やか…!お花好きなので、このカップを受け継げてとっても嬉しかったです。
全部で4客も受け継いだので、家にお客さんが来たら使いたいと思っているのですが、育児に忙しいこともあってそれどころではなく…。
でもいつか、絶対にこのティーカップで誰かをおもてなしするぞ!と思っております。
それから豪華すぎてまだ使えておらず、写真を撮れていないのですが、ブルーローズのティーポットも、家に迎えました。
ただ、食器は飾るよりも使う派なので、このポットも機会があるときに、というか機会を作って使っていきたいところ。
どれも古いものなので、少し金蝕部分に汚れがあるようなカップもあるのですが、大切に使い続けていき、いつか娘が使いたいと言ってくれたら嬉しいなあ、なんて思っています。
娘ももうちょっと大きくなったら、気をつけながら一緒に使おう。