これまでブレンドティーやフレーバードティーを多く飲んできましたが、最近はもっと紅茶のことを勉強したくて、産地ごとの紅茶の飲み比べをしています。
今回いただいたのは、世界第3位の紅茶生産国であるスリランカ・ヌワラエリヤの紅茶。
ハイグロウンの紅茶で、瑞々しい葉の香りが爽やかなストレート向きの紅茶です。
ヌワラエリヤとはどんな紅茶?
ヌワラエリヤはスリランカの中南部に位置する標高1600~1800mの高地。主に中国種系の茶樹が使われています。
年間の平均気温は16度程度であり、とても過ごしやすい気候であることからヨーロッパの人々が避暑に訪れるリゾート地でもあります。
日中の強い日差しとグッと冷え込む朝夕の温度によって、1日の気温差が生じることや、乾いた風が吹き付けることが、ヌワラエリヤで作られる紅茶に独特の風味を生み出しているそう。
高品質の茶葉が採れる時期は、1~2月と6~7月。
緑茶を思わせる爽やかな渋みと、青々とした若草のような香りがすることが特徴です。
同じくハイグロウンであるダージリンに、近い紅茶といえそうですね。
Hygge(ヒュッゲ)「ヌワラエリヤ」の基本情報
店舗チラシの商品説明
セイロンティーのシャンパンとも呼ばれる繊細で旨味たっぷりの紅茶
シャンパンを思わせる琥珀色に、草花を思わせる爽やかな香りが漂うこの茶葉は、ふくよかな旨味とシャープな渋み、甘みの余韻があり、緑茶やダージリン、凍頂烏龍茶などが好きな方には特におすすめです。
引用元:Hygge(ヒュッゲ)店舗チラシ
紅茶の詳細情報
ブランド名:Hygge(ヒュッゲ)
紅茶名:ヌワラエリヤ
原材料:紅茶
紅茶の産地:スリランカ・ヌワラエリヤ・ラバーズリープ茶園
購入場所:Hyggeの店舗
おっ!今回買ったヒュッゲさんのヌワラエリヤは、シングルエステート(単一茶園)のものなんですね。
ラバーズリープ茶園は、ヌワラエリヤの中でもとくに人気が高い茶園のひとつなんだそう。
茶葉のグレードについては、とくに書かれていなかったけれどBOPあたりかな…?BOPFかも。
Hygge(ヒュッゲ)「ヌワラエリヤ」をレビュー
抽出方法
ティーポットにティースプーン一杯分(2~3g)の茶葉を入れ、熱湯200mlを注ぎ3分ほど蒸らしてください。
ストレートはもちろん、ミルクやレモンを加えてもおいしく召し上がれます。
色・香り
水色は明るくて透明感がある。
赤色というよりも、オレンジっぽい。
香りは、青々しい。
お花屋さんに入ると感じる独特の香りにちょっと似ています。
飲んだ感想
まず感じるのは、鋭い渋み。きりりっとした強くて鋭い渋みで。
口の中が少しきゅーっとなる。
それから良い草草しさ。緑茶のようなさっぱり感もあり、最近飲んでいたルフナやウバとは全然違います…!
シングルオリジンを飲み比べると、産地ごとの個性がしっかりと感じられて面白いですね。
ミルクと合わないこともないと思うけれど、ヌワラエリヤはストレートでおいしい紅茶ですね。
実はこの紅茶、どうしても練り切りと紅茶を合わせたくて今回購入したんです。
先日の紅茶教室でヌワラエリヤを飲んだときに、和菓子に良く合うという話しを伺い、どうしても和菓子と紅茶の組み合わせを楽しみたくなってしまったんです。
実際に合わせて飲んでみると、紅茶の鋭い渋みが程よく緩和されて、おいしい旨みが引き出される。
コクが強くはないので、和菓子の繊細な味わいも紅茶が邪魔することがありません。
すごくいい組み合わせだった。
和菓子と合う紅茶の代表格といえば、ダージリンですので、次はダージリンと和菓子の組み合わせを楽しみたいと思います。
参考文献
『紅茶の大辞典』日本紅茶協会 成美堂出版
『紅茶の教科書』磯淵猛 新星出版社